ア行 - 王道パーソナルトレーナー藤原豊樹

HOME > トレーニング用語集 > ア行

運動・スポーツが「うまい」とは

2012年09月11日 [記事URL]

運動やスポーツにおいて、「うまい(上手)」と「体力(体格)」は違います。

例えばバスケットボールの場合、背が高く手足が長いということと、脚力が強くて高く、遠くへジャンプできることは、有利な条件になります。

このような要素は体格や筋力といった「体力」に分類されているものです。

そして相手が、いかに動いて、どこにボールをパスして、シュートを打つのか?
といったことをうまく捉えなければなりません。

相手選手の位置を知っていれば、正しい位置から、うまく守り、次の反応動作を決めやすいのです。

つまり状況を把握し、そして起こることを予測しなければならないということです。

しかし予測が当たったとしても、相手の攻撃を防げるとは限りません。

相手の動きにいかに素早く反応し、いつ動作を始めるのかも重要です。

動作を始めたら、正確に距離も調節しなければなりません。

そうしなければ、的中した予測も結果的には失敗となってしまうのです。

また「うまい」とは、予測、反応、距離感、状況を捉えるだけでなく、自分自身の体力をいかに巧みに利用できるかでもあります。



オーバートレーニング【overtrainig】

2011年11月20日 [記事URL]

オーバートレーニング(症候群)とは、過剰なトレーニング負荷、不十分な休息、そのアンバランスによって引き起こされた慢性疲労状態を示す総称です。

オーバートレーニングの要因には、負荷や休息のバランス以外に、過密な試合スケジュール、睡眠不足、日常生活におけるストレス、悩み事といった主に心理的な要因が考えられます。

また社会的要因などもその要因となりうる場合も少なからずあります。

これらは安静時血圧の上昇などの症状がみられる交感神経緊張型と、安静時心拍数の減少などの症状がみられる副交感神経緊張型とに分類されます。

軽症の場合は軽い練習は行えますが、以前はできていた高い強度の練習が実行できなくなるといった症状から始まることが多く見られます。

重症になると、モチベーションの低下、日常生活での疲労感、睡眠障害、食欲不振、体重減少、立ちくらみ、頭痛、下痢なども見られるようになります。

心身ともに休養をとることが肝要で、回復までに数週間から数ヵ月要する場合もあります。



運動・スポーツにおけるウォーミングアップとは

2011年11月20日 [記事URL]

ウォーミングアップ(warming up)とは準備運動です。

運動・スポーツにおいては、トレーニングや試合の前に心身の最適な状態を作り出すための運動です。
ウォームアップと同義語です。

以下の4つの効果があります。

・身体諸器官の全般的な準備状態の改善。
・運動協調(コーディネーション)の準備状態の改善。
・心理的準備状態の最適化。
・傷害の予防

身体運動を伴う能動的ウォーミングアップは、一般的なウォーミングアップ(体操やランニング、ストレッチングなど)と、主運動と関連の深い動きを取り入れた専門的ウォーミングアップとに分けられます。

方法について

ウォーミングアップの方法は、ホットシャワーやマッサージなどの受動的なものではなく、積極的に体を動かす能動的な運動が望まれます。

最近ではプレクーリングと呼ばれる運動前の身体冷却などによる受動的ウォーミングアップや、マッサージやシャワーのほか、メンタルリハーサルなどの心理的ウォーミングアップもあります。

そして専門種目のスポーツに要求される特異的な動作特性に依存し、専門種目や健康づくり運動と関連した運動が好ましいです。

生理学的根拠

ウォーミングアップ(warming up)によって得られる生理的機能の変化には、筋温上昇による動作の円滑化、心拍数増加による酸素摂取量の増加、神経系の反応の改善、関節可動域の増大などが上げられます。

筋肉の温度(筋温)の上昇は筋の酵素活性を高めますので、準備運動により筋温が1度上昇すると、細胞の代謝率は約13%増加します。

また、体温の上昇は酸素解離曲線を右方に移行させ、酸素がヘモグロビンから解離されやすくなります。

つまり循環系の機能改善もあって、最大運動時の酸素摂取水準を高め、最大下運動においては機械的効率が改善されます。

筋温の上昇は筋組織の粘性を低下させ、筋の収縮あるいは出力特性を高め、より大きな筋パワーの発揮に貢献します。

さらに、神経線維の伝導速度は約40℃くらいまでは温度が高いほど大きくなります。

傷害の予防について

ウォーミングアップは運動・スポーツを行う前に体温を高めることが目的であり、
スポーツ選手のパフォーマンスの向上や一般人の健康づくり運動における傷害予防も期待されます。

ただ実際のところウォーミングアップによる運動中の傷害(筋や腱の断裂、捻挫、関節障害など)予防は実験的に証明されていません。

しかし、ウォーミングアップによる筋温の上昇に伴い筋力発揮が素早くなり、筋の弾性の高まりなどは、筋の傷害予防にとって意味のある生理的変化であると解釈されています。

特に寒冷時の血管の拡張は血圧上昇を防ぎ、血管系の傷害を予防します。

ウォーミングアップは中枢神経系の興奮性および運動刺激に対する神経・筋系の反応性を高め、光および音刺激に対する反応時間を短縮させます。

筋の主観的な硬さの消失、粘性や弾性などの物理的性状の変化、拮抗筋の緊張度の低下、関節の可動域の拡大などは、柔軟性の向上などの多くの効果をもたらします。

さらに運動中のオーバーヒートに対する発汗開始時点の早期化現象も、ウォーミングアップの特徴的な効果の1つとしてあげられます。



運動は健康に良いか

2011年09月14日 [記事URL]

果たして運動は健康に良いのかという答えには、指導する立場からすると運動がダメとは言えません。

運動を全くしない場合には、
子供は発育不全、大人は運動機能の低下を招きます。

また中高年齢の方の運動不足は、運動機能が著しく低下しやすくなります。
ですので、不健康とも言えます。

ただし運動をやり過ぎればケガをしてしまうこともあります。

要は程度の問題で、強すぎず、弱過ぎない適度に行うことが大切です。

適度というのは個人差が非常に大きく、絶対的な指針を示すことは困難です。
プロのアスリートでもトライ&エラーの試行錯誤を繰り返して、
ようやく自分にとって最適なトレーニング方法を見つけます。

そして時間の経過とともに変化する体と、
向き合いながら健康な状態を保つように努力するのです。

一般的に「健康」に対する捉え方は人それぞれですが、
WHOの健康概念は「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態」
とされており、この条件をクリアするのは非常に難しいです。

完全な状態を目指す事も良いかもしれませんが、
日常生活送るために心身に支障がなければ健康だと思います。

しかしながら、
お腹周りを測って規格外だった場合、不健康とされてしまいます。
それでも健康だと言い切る事には否定しません。

なぜなら今ある身体組成や形態の基準や規格が、
全ての方の健康を測る上で完全とは言えないからです。

身体組成や形態に関する数値が平均値より高い低いというだけで、
健康か否かを決めることも好ましくありません。

むしろ自分が公私ともに楽しめる状態こそが健康なのだと思えますし、
それらを支えるなかで「運動」も大切な役割を果たせることになります。



エラスティックテープ【elastic tape】

2011年08月26日 [記事URL]

伸縮性のあるテープです。手で簡単に切ることが難しいです。
テープの幅は、1、2、3インチのものが多く使用されています。

膝関節や肘関節などの周りに筋肉があり、
さらに可動域が大きな関節で主に用いられています。



インソール【insole】

2011年08月26日 [記事URL]

靴の中敷(足底板)のことです。

扁平足障害、外反母趾、外腫骨障害、足趾疲労骨折の治療あるいは、
膝関節障害の予防などを目的に使用されています。

内外側の縦アーチ、 横アーチ、中足骨部パット(メタタルザルパット)、踵骨部パット(ヒールパット)などを用いて治療を行います。

インソールには、DSI(dynamic shoe insole)、FOI(functional orthotic insole)などといったものがあり、full insoleで用いる場合と部分的に補強する場合があります。

ランナーは障害予防に役立つ履き心地のよいランニングシューズを求めます。
すべてのランニングシューズがインソールを備えており、
快適性(緩衝)と適合性を加える素材を組み合わせて作られています。

しかし、ランニングシューズは個別に作られるわけではありませんので(カスタムメイドではない)、常に少し妥協を強いられることになります。

ランナーの足は一人一人独特で、左右対称ですらないので、
ランニングシューズの適合性や機能をよくするために調整が必要になります。

インソール本来の価値はシューズの適合性と機能をカスタマイズするです。
適合を助けるだけでなく、最近のインソールはバイオメカニクス不良を補正することにも役立ちます。

回内因子を補正したり、ハイアーチによる足底腱膜炎を防止させたりするために作成されることもあります。
しかしこれらはうまく機能を発揮しても、必ずしもランナーの役に立つとは限りません。

多くのランナーは、トレーニングで増幅される重大なバイオメカニクス間題を持っていないので、インソールなしでも問題はありません。

生涯にわたって長い距離を走り、大量のトレーニングを行い、
慢性障害を持つランナーでは、インソールは不可欠です。

店頭で購入可能なインソールで楽にならないランナーにとっては、
カスタムメイドのオルソシスを手に入れるために専門家と相談が必要になります。



基礎体力とは、何のこと?

2011年08月26日 [記事URL]

基礎体力とは、
より健康的で活動的な日常生活を送る上で必要な体力です。

さらに様々な運動・スポーツを行う上で求められる体力です。

筋力、筋パワー、全身持久力、筋持久力、平衡性、敏捷性、柔軟性、巧緻性などがあります。

また基礎体力とは別に専門的体力があります。

ある特定の運動・スポーツにおいて高度な技能を修得したり、
高いパフォーマンスを発揮するために必要な体力です。

跳ぶ、投げる、歩く、泳ぐ、蹴る、滑る、走る、懸垂などの基本動作が専門的体力に当たります。

したがって専門的体力は、
それぞれによって求められる体力要素が異なります。


基礎体力は専門的体力のような技術的な要素を含まないため、
もし測る場合は個人の運動技能水準が測定結果に大きな影響を及ぼさないような考慮が必要になります。


体力は基礎体力と専門的体力に大きく分けられますが、
基礎体力、専門的体力はまとめて行動体力とも呼ばれています。

行動体力は、
日常生活で積極的に活動するために必要な能力であり、
スポーツや身体運動はもとより、日常生活を健康的に過ごすためにも求められます。



アマチュアスポーツ【amateur sport】

2011年08月26日 [記事URL]

アマチュアという言葉には「素人(余技に文学・芸術・スポーツなどをやる人)」「愛好家」「未熟者」という意味があります。

反対語ではプロフェッショナル(professional)で、アマチュアスポーツの辞書的な意味は、スポーツを余技として愛好する者のスポーツ活動を意味します。

別にもう1つの意味は「アマチュア規定」と関連しています。
つまり、スポーツによって金銭的報酬や物質的便宜を受けていたり、受けたことのあるプロ選手は参加することができないスポーツ活動という意味です。

ただし、最近は高度化したスポーツの世界では「アマチュア規定」という言葉は消えつつあり、アマチュア選手とプロ選手の明確な境界線を引くことが難しくなっています。



有酸素運動【aerobics】

2011年08月23日 [記事URL]

有酸素運動は最大酸素摂取量を向上させることに適した運動としてあげられています。

この有酸素運動は、呼吸によって常に酸素を取り込みながら行う持続的な運動であり、多くの酸素を消費するためには、特に脚筋などの大筋群を使う全身運動が適しているといえます。

持久的運動としては、ウォーキングをはじめとして、ノルディックウォーキング、ジョギング、ランニング、サイクリング、クロスカントリースキー、エアロビクスダンス、アクアビクス、水泳、縄跳び、ラジオ体操などが挙げられます。

運動強度は対象によって異なりますが、比較的低強度のウォーキングでも呼吸循環系の改善を認めたとの報告もみられます。

よって、安全性を考慮して比較的余裕を持って行える運動強度が目安となります。



ウォーキング【Walking】

2011年08月23日 [記事URL]

 ウォーキングとは、有酸素運動の1つであり、生活習慣病の予防・改善に役立つ運動の代表としてあげられています。

単なる移動手段としてではなく、運動としてウォーキングを行う場合は、良い歩き方を身につけることが必要となります。

また、健康増進や老化の予防といった観点からは、適度な強度で運動する必要があります。

すなわち、普段の歩行速度よりも少し速めに、大またに、背筋を伸ばし腕を大きく振って歩くこととなります。

しっかり歩くコツとしては、
① 膝を伸ばす。
② 踵から着地する。
③ 腕は大きく振る。
④ 大またで歩く。
⑤ 頭を上に引き上げられているイメージで首筋と背筋を伸ばす。
などが挙げられます。

加齢による生活機能の維持増進のためには、ウォーキングとともに筋力運動を組み合わせた運動が必要です。




 1  2  3  4  5  6 


お問い合わせ

PageTop