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2022年02月10日
女性に自分の体型に関する意識調査を行うと、
70%〜80%が「やせたい」と願っていると言われています。
現代は、
太っていることよりスリムであることが好まれる傾向があります。
そんな理由から、
ダイエットの情報は本や雑誌、
テレビ、新聞などのマスコミで頻繁にとりあげられ、
次々に新しい話題が登場しています。
しかし、
ダイエットの本来の意味は「食事(療法)」です。
欧米では、
食事の量を減らして体重(体脂肪)を落とすことを「Diet:ダイエット」と言います。
それに対して、
運動の量を増やして体重(体脂肪)を落とすことを「Exercise:エクササイズ」と言います。
しかし、日本ではダイエットという言葉を口にするとき、
ほとんどの人が「やせること、体重を減らすこと」の総称として用いられています。
そのため、
運動してやせることをダイエットっといっても、
誰も疑問を持たずに意味が通じます。
現在、
私たちが日常的に使っているダイエットという用語には、
「食事量を減らしてやせること」と「運動量を増やしてやせること」の2つの意味があります。
しかし、真に正しいやせ方は、
「体内にある脂肪を燃やして、大きくなった脂肪細胞を小さくする」ことです。
さてダイエットをするとなれば、
自分にできるダイエット方法を探されると思います。
よく「○○ヶ月の短期間で、確実にやせられる!」、
というようなキャッチフレーズのダイエット法に、科学的根拠はあるのか?
極端な食事制限や偏った食べ方をすれば、
たしかに体重は減ってやせられるかもしれない。
でも、やめれば元に戻ります。
絶食や偏食などの方法によるダイエットは、
身体の脂肪を燃やしているのではなく、
単に筋肉や内蔵などの重要な組織(除脂肪量)を"衰え"させることに繋がります。
少ない摂取カロリーや健康に必要な栄養素の偏りという間違いがあります。
口から入った食べ物は消化・吸収され、
エネルギー源として利用されます。
また、
身体の構成要素となったり、
代謝活動をサポートしたりします。
糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルのどれが欠けても、
人間の体は正常に機能していくことは難しいのです。
健康的な身体づくりのためには、
栄養素の量とバランスがカギとなります。
即効性のダイエットは健康を損なう危険性もあります。
そして、
無理な食事制限によって急激に体重を減少させると、
その後食欲が促進し、体重が元に戻ろうとする。
最終的には、
一時的に減少した体重が再び増加し、
もとの体重にもどってしまうことがほとんどです。
このように一旦、
ダイエットによって減少した体重が再増加することを「リバウンド」と言います。
そして急激な食事制限によって減少したのは、
筋肉をはじめとする除脂肪組織です。
リバウンドで体重が元に戻る時には、
脂肪組織が増えてしまうのです。
つまり、リバウンド後は体重が同じであっても、
以前よりも筋肉の量が減ってしまいます。
その分、
脂肪の量が増えた身体になってしまっているのです。
そしてこれを繰り返すと「ウエイトサイクリング」現象といい、
ドンドン体脂肪率の多い痩せにくい身体になってしまいます。
絶食や偏食によるダイエットは、
脂肪以外の組織を"衰え"させているだけであり、
急激な食事制限による多くのダイエット法は間違っています。
また"部分やせ"といわれる「○○部だけの脂肪を落とす!」という宣伝などもみかけます。
実際にダイエットに励む多くの女性たちは、
部分的に脂肪を落としたいと願っています。
しかし、
部分的に脂肪を落とすことは極めて難しいことなのです。
確かに全身の皮膚の下にある同じ脂肪細胞でも、
場所ごとにホルモンに対する感受性が異なり、
脂肪の分解や合成に対して敏感な部位と鈍感な部位とが存在します。
そのため、
痩せやすい部位と痩せにくい部位(太りやすい部位と太りにくい部位)があるのは確かです。
しかし、
皮下脂肪が局所的に減少していくのには個人差が大きく、
現在のところ科学的に明らかにもされていません。
局所的な運動・トレーニングによって、
その部位の脂肪が減り、細くなることはありません。
そもそも筋肉をつけるためと脂肪を落とすための運動は、
基本的に異なっています。
体脂肪を効率よく燃焼させる運動方法は、
有酸素運動です。
"部分やせ"ダイエットも、
正しい理論の解釈を誤り、
都合のよい"科学的な装いをもった考え"を展開してしまっていることもあるのです。
現在のところ、
誰にでも共通できる"部分やせ"の方法は、残念ながら見当たりません。
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