トレーニング用語集 - 王道パーソナルトレーナー藤原豊樹

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運動におけるテコの原理【principle of leverage】

2011年08月29日 [記事URL]

骨格筋は関節をまたいで腱を介して骨に付着し、テコの作用力を骨に伝えます。

この多くは第三種のテコでありまあす。脚の底屈は例外で第一種のテコです。
これは、脚の底屈動作で言えば、作用点(つま先)、支点(距骨)、そして力点(アキレス腱の付着する踵骨)の順番になります。

アキレス腱を介した下腿の筋が大きな力を出しても、つま先の底屈する力は著しく小さくなります。

しかし、末端の大きな動きを引き出すので、テコの原理を応用することは力で損するが、動きで得をします。



等張性収縮【isotonic contraction】

2011年08月26日 [記事URL]

一定負荷のもとで収縮する筋は、定常状態において負荷と釣り合った張力を発揮します。
このような収縮様式を等張性収縮と呼びます。

バーベルなどの一定の負荷を等速度で上げ下げする運動に対応します。

負荷の慣性により、動作に加速や減速があると負荷の大きさが変化し、等張性収縮を保てなくなります。

また、骨格筋と関節の回転中心との間の距離(モーメントアーム)は関節角度によって変化するので、関節運動において一定のトルクや運動速度を維持していたとしても、骨格筋が等張性収縮を行っているとは限りません。

したがって、通常の身体運動やレジスタンストレーニングにおいては、
等張性収縮の局面はごくわずかしか存在しないことが多いとされます。



等速性収縮【isokinetic contraction】

2011年08月26日 [記事URL]

一定の速度で筋が短縮あるいは伸張する筋収縮様式。
アイソキネティック収縮とも呼ばれます。

水泳のクロールのストロークなどがこの例として近いものですが、人間の身体運動において等速性収縮が発現する機会はあまりありません。

このように等速性収縮は特殊な条件であることから、その実現には特別な装置(等速性筋力計など)によって速度を制御する必要があります。

等張性収縮で短縮速度が一定になることは、短縮速度を一定にすれば定常状態で張力が一定になることを示唆します。

このような発想に基づいたものが等速性収縮ですが、実際には関節構造により、関節の角速度を一定にしても筋の収縮・伸張速度が一定になるとは限らなく、筋腱相互作用や神経系の影響から等速性収縮を完全には達成できないことが多いです。



等尺性収縮【isometric contraction】

2011年08月26日 [記事URL]

筋収縮様式の1つで、骨格筋の長さが一定に保たれた状態で筋張力を発揮すること。
筋の発揮する張力と筋外部の抵抗が拮抗状態にあるため、筋の長さが一定となります。

このとき、骨格筋の内部においては筋節(サルコメア)の長さが一定に保たれた状態でアクチン線維とミオシン線維の間でクロスブリッジが結合・解離を繰り返しています。

人間の身体運動においては、握力計を握ったとき、荷物を持ち上げたままでいるとき、腕相撲で相手と拮抗して動かないときなどに、主働筋が等尺性収縮を行っているとされます。

ただし、関節の位置が固定されていても、筋腱相互作用によって筋線維が短縮するため、発揮する力が変化した場合、厳密にいえば筋線維は等尺性収縮を保っているとは限りません。
厳密な等尺性収縮を実現するためには、筋線維の長さを一定に保つ必要があります。



短縮性収縮【concentric contraction】

2011年08月26日 [記事URL]

筋収縮様式のひとつで、骨格筋が能動的に短縮しながら張力を発揮することです。
コンセントリック収縮とも呼ばれます。

骨格筋の内部ではサルコメア内でアクチン線維とミオシン線維のオーバーラップを増加させながら収縮が行われています。

人間の身体運動では、バーベルを持ち上げるときなどに見られます。
バーベルを重くするほど挙上速度が低下することからも実感できるように、骨格筋の短縮速度は収縮によって発揮される張力の増加に伴って減少します(力−速度関係)。

短縮性収縮で発揮される筋力(短縮性筋力)は、等尺性収縮中の筋力(等尺性筋力)よりも低いとされます。



伸張性収縮【eccentric contraction】

2011年08月26日 [記事URL]

筋収縮様式の1つで、外力によって強制的に伸長されあがらも、骨格筋が張力を発揮することです。

「伸張」と「収縮」とが矛盾する語であることに配慮して、伸張性筋活動あるいはエキセントリック収縮と呼ばれています。
実際の動作ではゆっくりとバーベルを下ろす動作がこれに該当します。

伸張性収縮では、
等尺性および短縮性収縮で発揮されるよりも大きな張力(伸張性筋力)が発揮されます。
伸張性筋力には伸張時のミオシン分子の特性が関係していると考えられています。

身体運動で行われる反動動作(伸張性収縮から短縮性収縮へと素早く切り換える動作)はこの特性を利用し、大きなパワーや仕事量を得ています。

一方で、伸張性収縮の繰り返しは、遅発性筋肉痛(DOMS)の主な原因とされていますが、未だ解明されていません。



スバイラルテープ【spiral tape】

2011年08月26日 [記事URL]

スパイラルテーピングには、一般的なテーピングの中でホワイトテープ、あるいはエラスティックテープを用いてらせん状に巻くテープを意味する場合があります。

また、東洋医学概論における脈診法およびOリングテスト法により身体のバランスを判断しながら筋緊張、疼痛を軽減する目的で、非伸縮性で粘着力の強い特殊なテープをらせん状に貼ることを意味する場合もあります。



キネシオテープ 【kinesio-tape】

2011年08月26日 [記事URL]

日本独自のもので、筋、腱への刺激または抑制効果を期待するものです(固有感覚効果)。

手技は筋、腱の走行に沿うよう、または筋の両脇を取り囲 むように、緊張をかけずにキネシオテープを直接皮膚に貼ります。



エラスティックテープ【elastic tape】

2011年08月26日 [記事URL]

伸縮性のあるテープです。手で簡単に切ることが難しいです。
テープの幅は、1、2、3インチのものが多く使用されています。

膝関節や肘関節などの周りに筋肉があり、
さらに可動域が大きな関節で主に用いられています。



テーピング【taping】

2011年08月26日 [記事URL]

テーピングとは「のり」のついたテープによる固定 (adhesive tape bandage)のことです。
従来から整形外科領域で用いられていた絆創膏固定法と基本原理は同じです。

しかし絆創膏固定法が患部の安静固定に用いられるのに対して、
テーピングでは運動中の外傷予防、あるいは再発予防に用いられています。

歴史的には1880年代米国において、
行軍中の兵士の骨折・捻挫に使われた報告が最初とされています。

スポーツの分野では1920年代にアメリカンフットボールに導入されたのが始まりで、
主にコンタクトスポーツに普及しつつ、1970年代になり日本で紹介されました。

1980年代では国産品も生産され、
現在では一般のスポーツ愛好家の間にも広まってきています。

伸縮性テープ(エラスティックテープ)と非伸縮性テープ(コットンテープ、ホワイトテープ;テープ幅が0.5、1.0、1.5、2.0インチの4種類)を主に足関節や手指など動きの少ない筋肉の少ない関節に用いて動きを任意に制限し、関節の安定性を高めます。

テーピングをするときの基本形は以下の通りです。

アンカーテープ

テーピングを行う部位の上下、左右に貼るテープのことで、サポートがずれないようにする役目がある。

サポートテープ

関節、靭帯、腱、筋肉を支持(固定、圧迫)する目的で貼る。
その形によって独特の名称がつけられている。

Xサポート、フィギュアエイト、スターアップ、ホースシュー、ヒールロックなどが代表的なものである。

ロックテープ

アンカーから始まったサポートテープを最後に剥がれないようにする目的で貼る。
アンカーから3分の1ほど外にずらすとより効果的である。

テーピングの適用時間は競技30分前に、
正しい解剖学的知識のもとでトレーナーにより行われた後、
競技終了後30分以内に外すようにされています。




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