カ行 - 王道パーソナルトレーナー藤原豊樹

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高炭水化物食【high-carbohydrate diet】

2011年08月23日 [記事URL]

グリコーゲンローディングを行う際に、筋グリコーゲンを急激に増加させるために競技の3日前から摂取する炭水化物の割合の多い食事を高炭水化物食といい、栄養学的エルゴジェニックに属します。

高炭水化物食を摂取することで、長時間の有酸素運動におけるパフォーマンスの向上が期待できます。

高炭水化物食としては、ご飯、パン、麺類、イモ類、果物などの炭水化物が全摂取エネルギーの約70%を占めるように設計された食事です。

肉、卵、牛乳などのタンパク質や脂肪、さらにデザートなどによって残りのエネルギー分を摂取します。

日本人の炭水化物摂取量は、総エネルギー摂取量のほぼ50〜60%ですが、全摂取エネルギーに占める炭水化物の比率を70%以上に設定する場合には、普段の食事から得られるタンパク質やビタミン、ミネラルなどの摂取が不足しないように配慮する必要があります。



骨密度【bone mineral density】

2011年08月23日 [記事URL]

 骨密度は、骨量を評価する1つの指標で、骨の面積あるいは体積あたりの骨塩量で表す骨の強度を規定する重要な要因となっています。

骨塩とは、タンパク質(コラーゲン)を主体とする骨基質に沈着するハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムを主体とする)を主成分とする無機成分であり、骨塩量は骨中に含まれる骨ミネラル量を示します。

骨量は年齢とともに変化します。
すなわち、骨格の発達に従い骨量は増加し、骨成長が停止した後、骨は質的に充実し20歳前後に最大骨(Peak bone mass)を獲得します。

なお、男性は女性に比べ骨格が大きくなり骨量も高値を示します。
その後、骨量は男女ともに40歳頃まで維持され、それ以降加齢とともに減少します。

特に女性においては閉経前後に急速に骨量が減少します。
骨量には、遺伝因子、体格、ホルモンバランス、栄養状態、身体活動などか影響しています。

骨粗鬆症では骨基質と骨塩の両者が減少し低骨密度(低骨量)となり、骨折を引き起こすことも少なくありません。



骨粗鬆症【ostecoporosis】

2011年08月23日 [記事URL]

 骨粗鬆症は単一の疾患ではなく、さまざまな病態が関連して骨塩の減少を生じた状態の総称です。
健康人に比べて著しい骨量減少、骨の脆弱化が認められています。

そのため、腰背痛などの臨床症状の出現、腰椎圧迫骨折、大腿骨頸部骨折あるいは撓骨末端骨折なとの骨折の発生、骨格の変形などをきたしています。

骨は成長を遂げた後も絶えず活発に代謝されており、骨吸収(骨塩溶出)と骨形成が繰り返され動的平衡が保たれています。

正常骨では骨吸収と骨形成のバランスがほぼ同レベルに維持されていますが、骨粗鬆症においてはそのバランスがさまざまな因子の関与によって崩れ、骨吸収が骨形成を上回り、骨量の減少をきたします。

栄養因子としては、骨基質の成分であるタンパク質と骨塩の主成分であるカルシウムの摂取不足が大きな影響を及ぼします。
特にカルシウムは日本人の食生活において摂取しにくい栄養素なので注意が必要です。

また、適度な身体活動も重要で、骨に対する運動刺激が骨粗鬆症の予防にもつながります。



筋力トレーニング【strength training】

2011年06月10日 [記事URL]

筋肉に様々な種類の負荷をかけて強化するトレーニングの総称です。
ウエイトトレーニングやレジスタンストレーニングがその代表格となります。
 
筋力トレーニングによる筋力向上は、神経系の抑制の低減と、筋断面積の増大によってもたらされます。

トレーニング初期段階では神経系の適応を生じ、その後に筋が肥大することで、筋力が向上します。

また筋力トレーニングによって生じる身体の適応には、速度や動作における特異性などがみられるため、目的に応じたトレーニングを行う必要があります。

筋力トレーニングはアスリートの競技力向上や障害予防のために広く用いられています。

基礎的な筋力トレーニングは、競技特性にこだわらず、押す、引く、持ち上げる、立ち上がるといった単純な動作や、個々の筋に対して効率よく負荷をかけることができる種目で行われています。

一方、競技特性に合わせた専門的筋力トレーニングは、運動及びスポーツにおける競技力向上を目的としたものです。
競技特性に基づいてトレーニング動作や強度、反復回数、頻度などを設定して行うトレーニングです。

競技者(アスリート)や指導者(コーチ)によって経験的に編み出されるものが多いですが、原則として強化したい動作、その速度、時間をもとに考慮しなければなりません。

さらにレジスタンストレーニングやウエイトトレーニングなどの方法にも利点と欠点があるため、一概にして正しいと決めることはできず、状況や目的に応じて選択する必要があります。



滑走説

2011年06月07日 [記事URL]

骨格筋には様々な特性があり、静的筋活動に関するその代表が長さ-力特性で、動的筋活動に関するものが力-速度特性である。

長さ-力特性についてはGordonらが、カエルの横紋筋を等尺性筋活動させた研究から、ミオシンフィラメント(Myomsin filament)とアクチンフィラメント(Actin filament)が互いに滑り合うことにより筋収縮が起こるという滑走説(滑り説)を報告しています。

〈Gordon, A.M., A.F. Huxley, and F.J. Julian. The variation in isometric tension with sarcomere length in vertebrate muscle fibers. J. Physiol. 184: 170-192, 1966.〉

筋肉がどのように収縮するかは、筋原線維の筋節(サルコメア;sarcomea)の中にあるミオシンフィラメントから突出したミオシン分子の頭部と首の部分をクロスブリッジ(cross-briges)といい、これがアクチンフィラメントと結合する役目を果たしています。

このクロスブリッジの構造が変化し、互いの筋フィラメントを反対方向に滑らせています。

ミオシン頭部がアクチンから離れ、再び結合しフィラメントをスライドさせる。筋原線維の収縮はこのようなサイクルを繰り返すことで達成されています。

またクロスブリッジは収縮指令の刺激によって筋小胞体から放出されたカルシウム存在下でのみ形成されています。

そして、その数によって張力が決定されることが示されており、クロスブリッジでATPが分解されることで引き起こされています。

これはこの反応をクロスブリッジリンケージ(cross briges linkage)と呼ばれています。

さらに張力が最大となる筋節の長さは2.2~2.4µmであるとされています。

この領域をプラトー(定常)領域と呼び、それよりも筋節長の長い領域を下向脚(descending limb)、短い領域を上向脚(ascending limb)と呼ばれています。



筋電図【electromyography(EMG)】

2011年06月07日 [記事URL]

骨格筋や横紋筋の筋活動を対象として、筋線維が興奮する際に発生する活動電位の記録。



呼吸循環器系【Cardiorespiratory】

2011年06月07日 [記事URL]

身体活動に必要な酸素と二酸化炭素の換気、また心臓および血液の輸送を担う器官に関する総称。



酵素活性【Enzyme activity】

2011年06月07日 [記事URL]

酵素タンパク質が示す特定反応に対する機能的能力の尺度。



高山病【Altitude sickness】

2011年06月07日 [記事URL]

高地・高所において気圧・酸素分圧の低下によって生じる身体機能障害。

症状としては吐き気、嘔吐、頭痛、心拍数増加、食欲減退などあります。

高い山に登る際には、ゆっくりと体を馴化させながら登ることで、高山病のリスクを軽減することができます。



交感神経系【Sympathetic nervous system】

2011年06月07日 [記事URL]

自律神経系のひとつで、注意活発、心拍数、血流量、血圧および代謝を制御する。




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