トレーニング用語集 - 王道パーソナルトレーナー藤原豊樹

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栄養・食事サポート【Support for nutrition & diet】

2011年08月18日 [記事URL]

スポーツ界では選手が健康を保つことはもちろんのこと、コンディションの維持、パフォーマンス向上を図る食生活を送ることが大切です。

そのために栄養教育や栄養指導、食事管理あるいは遠征先の食事環境情報の提供などを行う「栄養サポート」・「栄養・食事サポート」が行われています。

具体的には、競技種目ごとに、さらには試合期かトレーニング期かなどの期分けごとに、それぞれの目的に合った栄養・食事サポートが必要となります。

現在、多くの実践されている栄養・食事サポートは、合宿所などでの栄養管理から好ましいとされる食事を、選手の好みなどを考慮に入れながら提供するサービスです。

できれば栄養教育、栄養指導により選手自らが、栄養・食生活に関心を持って知識を身につけ、各自の食生活を管理、コントロールできるようになることが望まれています。

スポーツ栄養士にとっては、栄養・食事サポートの実践には、栄養・食生活の広い知識はもちろんのこと。
スポーツおよび各競技に関する専門的知識も重要となります。

現在のところ、栄養・食事サポートを行う人が、各競技のエネルギー消費量や各栄養素の代謝の特徴などを参考に、また日本人の食事摂取基準の算定法を参考にして、好ましい食事提供をそれぞれの現場で作り上げて活用しています。

スポーツ選手の食事摂取基準の策定が兼ねてより望まれています。



マラソンとは【marathon】

2011年08月17日 [記事URL]

 「マラソン」とは、42.195 kmの長距離走のレースを意味しています。一般には、3 km程度から100 km(ウルトラマラソン)の様々な長距離走を称して、「マラソン」と呼ばれることもあります。

そのために陸上競技では、42.195kmのレースを「フル・マラソン」として区別して称されています。


現在、世界のトップランナーは、男性が2時間4分台、女性が2時間15分台で42.195kmを走破します。
100mの平均ペースに換算すると男性が17秒7、女性が19秒3と驚異的な速さです。

 
 この42.195kmという一見、中途半端な距離は、1908年開催の第4回ロンドン五輪におけるマラソンレース(国王の住む宮殿から競技場までの距離)時の距離で、後にこの距離が正式なマラソンの距離として採用されることになりました。


一般ランナーの方は完走することを目的として参加されている場合がとても多く、また「サブフォー」・「サブスリー」と呼ばれる3時間や4時間を切るタイムで走破することを目標とするランナーも多くおられます。

これは100mの平均ペースに換算して34秒以内となります。

 一般ランナーの中には、レースの途中で棄権してしまったり、ウォーキングを交えながらゴールする方も多くおられます。この場合、ゴールタイムは4時間から5時間台となります。

ほとんど歩いて完走した場合は約8~10時間のゴールタイムになります。

このように、一見誰でも完走できそうな「フル・マラソン」ですが、途中でリタイヤしてしまう場合も少なくありません。

それがフル・マラソン42.195kmの過酷さであり、魅力なのでしょう。


マラソンが過酷である由縁は、生命の維持に必要なエネルギー源である糖質を使い切ってしまうほどの大量のエネルギーを必要とするところにあります。


したがって、マラソンを楽しく完走(一度も歩かずに走り切ること)するには、1日平均マラソンの半分の距離(約20km)を走る体力が必要です。

またはマラニックという走るなかで、歩いたりしても構いませんが、脚を止めずに2時間30分動き続ける脚力が必要です。

どちらの際もスピードは問いません。

速く走れるランナーはそれだけマラソンを速く走りきることができますし、ゆっくり走ってトレーニングしたランナーはそれだけゆっくりしか走れないことになります。

ただし毎日平均20km走るよりは、ある日には30km、またある日には10kmと距離をいろいろ経験しておくことも大切です。

特にレースまでに35km以上の距離を2回経験しておくことが望ましいでしょう。

「マラソンは30kmあるいは35kmからスタートだ」といわれるように、30kmを超えるころから、筋肉や肝臓に蓄えていたグリコーゲンが徐々に少なくなり、それに代わって脂肪の燃焼率が高まってきます。

できるだけ糖質の枯渇を抑えること。
そして、エネルギー源としての脂肪の利用比率を高めることがポイントとなります。



運動処方の手順【procedure of exercise prescription】

2011年08月11日 [記事URL]

健康づくりを目的とした運動処方は、次の手順に従って行うことが好ましいです。

(1).一般的な健康診断によるメディカルチェック。

(2).運動能力テストによる運動の可否を決めるための体力テスト。

(3).体力テストの結果に基づいた運動処方プログラムの作成。
 〈運動の種類、強度、時間(回数)、頻度、トレーニング期間の決定〉

(4).トレーニング実行。

(5).約3ヵ月程度ごとにトレーニング効果の測定。

健康に不安がある者や高齢者は、
(1)または、(2)に戻ってから、
効果測定のための(3)体カテストを行います。

若くて健康に問題のない方は、直接(3)体カテストに戻っても構いません。



運動の選択【choice of exercise】

2011年08月11日 [記事URL]

トレーニングの効果は、行う運動タイプによります。

例えば持久的な運動による筋力増強効果や、
筋力トレーニングで全身持久力を高める期待はできません。

したがって、
運動処方の効果をあげるためには、
処方する運動のタイプを適切に選択する必要があります。

また生理機能の低下や適応性が失われつつある高齢者には、
体への負担が大きい瞬発的な運動は不向きです。

年齢に応じた運動の選び方も考慮しなければなりません。

この他にも、
運動を実践する方の好みに応じて運動種目を選択することも重要です。

さらに、
医学的見地から条件つきで運動が許されている場合は、
医師の指示に従って運動を選択しなければならないでしょう。



運動処方の実際【practice of exercise prescription】

2011年08月11日 [記事URL]

運動処方を実践するには、運動開始前に体調のチェック、しっかりとしたウォームアップが大切です。

また安全上、運動中の体調管理、環境に応じた服装、水分の補給、用具の点検等にも注意を払う必要もあります。

加齢とともに運動に対する体の反応は鈍くなるので、中高齢者では入念なウォームアップは必須です。

また、高齢者では生理機能損失が起きているので、運動プログラムの強度には十分な注意が必要なため、専門家の下で行うことが望ましいです。

なお、運動は週1日よりも2日と、日数が多いほど効果が高くなります。
しかし、ご自身のライフスタイルによって難しい場合もありますから、なるべく続けやすいプログラムを作成することが重要です。

また、体慣らし期、準備期、鍛錬期などの期分けを行って、運動の質と量を徐々に変化させていくことが大切です。



自分にピッタリなパーソナルトレーナーの選び方

2011年08月10日 [記事URL]

体の悩みを抱えながらパーソナルトレーニングを相談する際、パーソナルトレーナー選びは、大変な不安を抱えている方が多いのが事実です。

まずはご自身の目的を明確にし、パーソナルトレーナー選びに真剣な心構えを持つことです。
パーソナルトレーナーは誰でも同じではありません。

以下に参考にして頂きたい順にお伝えします。

相性(Compatibility)

1番に重要なのは相性です。

そのパーソナルトレーナーのパーソナリティが、
あなたが素直に信頼できて一緒に頑張れるか否かです。

初心者及び上級者などどちらにせよ。
トレーナーの知識と経験の数に目を奪われがちです。

しかし、はっきり申し上げて、
その数多くの知識はあなたのためだけのものではありません。

最新知識は単なる必要条件です。
したがって大切なのは「パーソナルトレーナーの人となり」があなたに合うかです。

情熱(Passion)

信頼できないパーソナルトレーナーの指導は、決してうまくいくものではありません。
最初に重要なのはカウンセリング時や初回体験で、パーソナルトレーナー自身のプロフェッショナルとしての心構えを知ることが大切です。

それは「あなたの悩みを、まるで自分ごとのように悩む」そして解決に全力を注ぐという情熱です。

このことはトレーニング効果に非常に大きな差を生みます。

パーソナルトレーナーの真摯な思いを感じたら、心から信頼して頂きたいと思います。


指導経験(Experience)

次に重要なのが「一流選手・一流のアスリートである、であった」ということは絶対条件ではないということです。

もちろん何かのスポーツで優勝し、引退後は挫折を味わいながらも指導者になった方は、極めて優秀です。

大事なのは自分のためではなく、他人のために活躍している方です。
長く、そして多くの指導実績を積んでいることが、パーソナルトレーナーとして重要なのです。

さらに付け加えるとすれば、
優れたパーソナルトレーナーの指導を受けたお客様たちは、多少の個人差はあるにせよパーソナルトレーナーの手をほとんど借りずにトレーニングや体調管理が自分自身で行えるように成長しています。


人脈(Network)

4つ目からは、必須ではありません。
パーソナルトレーナーを選ぶ上でパーソナルトレーナー自身が、どのような人脈を持っているかで能力に影響していきます。

とくに「オレが、オレの」と一匹狼のように活動しているパーソナルトレーナーは技術や知識に偏りがあります。

『人の体は一人一人異なり、常に変化するものです。』

それら全てに対応する際、何から何まで深い専門的な知識をもつことはパーソナルトレーナー1人だけでは不可能です。

つまりパーソナルトレーナー自身が、いざというときに様々な専門家と連絡がとれ、助言を仰いだりすることのできる態勢があるかどうかが、お客様のカラダを良い方向へ導く上で大変重要です。
 
例えばお客様がケガをしたときに、医者ならどこへでも担ぎ込めば必ずしも良い結果をもたらすとは限りませんよね。

できればそのスポーツをよく知っていて、しかも好きで、スポーツと身体の関わりなどのスポーツ医学の知識を持っている方を紹介できることが望ましいです。

資格(Licentiate)

5つ目は、持っているから安心は禁物です。

運転免許を持っていても車を運転しない方は数多く存在します。

いわゆるペーパードライバーですが、
彼らの知識と技術は使っていないため衰えていくことは確実です。

資格があるからといって自分の体を託すのは危険です。

パーソナルトレーナーという資格は民間団体が発行しており、それぞれの団体によって技術や知識に特色があります。

しかし、これらの資格は仕事をする上で必ず取得しなければならないものではありません。

また資格がパーソナルトレーナーとしての能力を保証するものでもありません。
実務経験がなくても取得することが可能なのです。

何年も専門教育を受けて体育・スポーツ関連の国家資格を有する方は知識や技術面で有利です。
しかし大切なのは資格の有無や種類ではなく、全てのお客様にひたむきで真摯な姿勢を失わない指導者こそ、パーソナルトレーナーとしての資格があると私は強く思います。

最後に

スポーツの指導やトレーニングということは、人間の総体に働きかける、極めて大きな事業であることを十分に認識しています。

パーソナルトレーナーが自分の役割の大きさを肝に銘じて、真摯な気持ちで取組むべきものであることを忘れてはならないと思います。

当社のトレーニングコンサルティングでは、お客様自身が健康アドバイザー的な存在として周囲の人たちから頼られるような存在になって頂きたいと考えております。

たくさんの人の健康や体づくりのサポートも大事ですが、サポート役を担える方々を増やすことも我々の使命だと考えております。

それが社会を元気にすることにつながると信じているからです。



運動の強度・時間・頻度とは

2011年08月10日 [記事URL]

運動の強度、時間、頻度はトレーニングの三大条件です。
このうち、最も重要なのが運動強度です。

トレーニング効果は、運動を実践する方に最適な刺激にならなければなりません(過負荷の原理)。

生理学的な表現には最大能力に対する相対的割合(%)で表されますが、実用性から考えて物理的、主観的な指標で表されることが多いです。

時間は通常、運動継続時間で表されますが、反復回数で示される場合もあります。
また頻度は週あたりのトレーニング日数で表されることが多いです。



運動処方の意義【significance of exercise prescription】

2011年08月10日 [記事URL]

病気になると症状に応じて薬の種類や用量、回数、期間が適切に処方されます。

それと同じように運動も個人の体力や生活習慣等を考慮して、
運動の種類や強度・時間(回数)・頻度を処方することに運動処方の意義があります。

運動処方の目的が体力の向上のみならず、ある種の疾病に対する危険因子の抑制にも置かれるようになってきております。
人々の健康増進の意味からも運動処方は重要な意義を持っているのです。



運動処方【exercise prescription】

2011年08月09日 [記事URL]

運動の種類には、健康の維持増進を目的とした「運動処方」と、競技スポーツで勝つための「トレーニング」に大きく分けることができます。

運動処方を通して、多くの人たちが体力や健康の保持増進を目指して運動を行うことが見受けられます。

運動効果を最大限に引き出すには、まず各個人の目的や行動特性、嗜好、性、年齢、体力、健康状態(メディカルチェック)を十分に把握します。

それらに合わせて運動の種類や強度、時間および頻度を最適化し、安全かつ合理的な運動プログラムを作成することか大切です。


人間の体は外部環境の刺激に対する適応能力が高いため、体を活発に動かす生活を送っていれば身体機能は自ずと向上します。
逆にあまり体を動かさない生活を送れば、それに合わせて身体機能は低下します。
 
今日、生活習慣病による健康障害と医療費の増大が社会問題となっており、生活習慣病の予防に効果が認められる運動処方の果たす役割は大変重要です。



運動強度閾値【Anaerobics Threshold】

2011年08月02日 [記事URL]

スポーツ選手が急激な疲労で苦痛なく運動することができるなかで、最も高いレベルの運動強度のことです。




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